農地の減少に影響を与える地形的及び人口統計的要因: 三重県松阪市を事例に

摘要

日本は、棚田のように、起伏の激しい土地にも農地が多rnく立地している。しかしそうした農地は維持管理が平地にrn比べて難しく耕作が放棄されやすい。また、少子高齢化もrn重なり、農地の減少が進んでいる。このように日本の農地rnの減少は人口の変動や地形的要素と密接な関係にあると思rnわれる。本研究では松阪市を対象に、ここ数年で発生したrn耕作放棄地を抽出し、地形的要因・人口統計的要因と重ねrn合わせて、地域ごとの減少した農地の地域的特性を読み解rnくことを目的とする。松阪市は三重県中部に位置する、人rn口約17 万人の都市である。平野部に農業地帯が広がっておrnり、条里制時代の農地も見られる。また中上流域に起伏のrnある地形に合わせて石堤に囲われた農地が形成されている。rnしかし、ここ数年は人口減少・高齢化に伴う農業従事者数rn減少の影響で農地面積が減少している。