中敷き（足底板）の厚さを変えて，身体に与える変化の研究

摘要

長寿社会へ向かう状況において，快適な生活をいつまでも続け，健康寿命を高めるためには体力の維持は大切な要素の1つである．近年，健康な状態と要介護状態の中間状態としてフレイユという言葉が使われるようになり，「加齢とともに心身の活力が低下し，生活機能が障害され，心身の脆弱性が出現した状態であるが，一方で適切な介入・支援により，生活機能の維持向上が可能な状態像」とされる．フレイルは可逆性のある状態であるとされ，日常生活において，姿勢や下肢の動きを安定して維持するなど運動や身体活動の実践などによって状態が悪化しないようにすることが必要である．