画像解析を用いたモニタリング画像からのレール継目板の異常検知手法の検討

摘要

ＪＲ東日本研究開発センターでは、設備管理業務のTBM(Time Based Management) からCBM(Condition BasedManagement)への転換を目指した研究開発を進めており、その一環として営業列車搭載型軌道モニタリング装置の開発を進めている。営業列車搭載型モニタリング装置は「軌道変位モニタリング装置」と「軌道材料モニタリング装置」の二つの装置から構成されている。そのうち軌道材料モニタリング装置は、３次元距離画像を撮影し、解析することでレール締結装置の脱落等を自動検知するとともに、保線技術者が確認するための濃淡画像を同時に取得する装置である。ただし軌道材料モニタリング装置取得する画像の量は膨大であるため、画像上で異常箇所を発見するためには多大な労力が必要という問題がある。そこでこれまでにモニタリング装置で収録した濃淡画像から画像解析によりレール傷を検知する手法の開発を行った。本研究では継目板の折損を検知する手法の開発に取り組んだ。