球形ガスホルダー基礎地盤の地震時～地震後挙動の2 次元・3 次元解析の比較

摘要

高度な安全性が要求される球形ガスホルダーでは、「激甚」シナリオに対する対応が求められている。既報では、杭が損傷し機能しない状態を想定し、L2 地震動入力時の球形ガスホルダー基礎地盤に対して2 次元平面ひずみ条件での水～土連成有限変形解析を実施し、地震中～地震後の基礎の不等沈下の可能性などを検討した。しかしながら、ガスホルダーは、水平方向に有限な延長を有する直径40m 程度の構造物であり、2 次元平面ひずみ条件が、過大な結果を示している可能性もある。そこで、本報では、球形ガスホルダーの形状をモデル化した3 次元解析を実施し、2 次元解析との比較の結果について述べる。