橋脚施工時の型わくに関する一考察（新東名高速道路建設工事に於いて）

摘要

各下部工工事の工程短縮結果，増加費用等を表2 に示す．「鋼製型わく」を採用したA 工事において，型わく単価は増となるが，外的要因を詳細に分析し，現場に応じた施工計画を立案することで，最適な型わくセット数，転用回数を導き出し，施工に要する期間を短縮でき，当初予定通り上部工工事への引渡しが可能となった．また，「鋼製型わく」採用したものの，全体工事費への影響は僅かであり（1％程度），工程短縮に対する費用対効果も高い結果を示している．「大型木製型わく」を採用したC 工事においても，「鋼製型わく」と同等の工程短縮性能，費用対効果を有していることが明らかとなったが，A 工事に比べると上述した作業員構成に加え，作業員数についても若干増となっていること等から，更なる検討を行っていく必要があると考えている．