リモートセンシングによる水稲営農支援システムのための推定モデル構築

摘要

我が国における主要農作物である水稲の営農支援 システム構築は，営農団体における人手不足や収入安定化の解決策として重要である.近年，さらなる 営農の効率化と品質管理のためにリモートセンシング（RS)の社会実装が検討されており，既存の研究 において様々な手法が提案されている.しかし， 様々な品種や生育段階があるにも関わらず，効果を 最大化したうえで社会実装するための実利用化技術 の事例は十分蓄積されていない.そこで，本報告に おいて，RSによる水稲営農支援システム構築のため に，新潟県上越市において栽培されている「コシヒ カリBL (Blast resistance Lines)」および「みずほの 輝き」を対象に，営農指導の重要な要素である第1 回穂肥前（7月14〜17日）および第2回穗肥前（7 月25〜28日）における草丈，茎数および葉色（SPAD 値）の推定モデル構築を試みた.