言語情報と韻律情報に基づく自発発話終了位置の統計的予測モデルの構築

摘要

自発会話において聞き手は何らかの情報から話しrn手の発話末を予測し，発話末の到来前に次話者としrnて話し出す準備を行うことで発話間に空隙のない話rn者交替を実現している。我々は発話に含まれる統語rn情報と韻律情報が発話末予測の手がかりになりうるrnと考え，統語情報として発話末要素[1] や係り先未定rn文節数[2]，韻律情報として発話中の基本周波数(F0)rnやパワー，モーラ長を用いた発話末検出モデルを構築rnした[3]。このモデルは，ある文節が発話末か否かのrn検出問題に対し高い適合率を示した。しかし，モデルrnに用いた韻律情報は各文節末のアクセント句から抽rn出していたため，発話末では発話末直前のアクセントrn句の情報を用いることになり，聞き手が予測に利用すrnるとは言い難い問題があった。聞き手の発話計画にrnかかる時間を考えると，発話末よりも前に出現する情rn報から発話末の予測が行われなければならない。rnそこで本稿では，文節末ではない韻律情報と統語情rn報から発話末の到来を予測するモデルを構築し，統語rn的な特徴と韻律的な特徴を組み合わせた情報によっrnて発話末予測を行いうるか調べた結果について報告rnする。