大気中における錫はんだの酸化

摘要

はんだは電子回路の組立に重要な接合技術である．はんrnだには鉛はんだ，鉛フリーはんだ，などいくつかの種類がrnあるが，純粋な錫を用いた錫はんだは鉛フリーはんだの一rn種として実用でも使用される重要な金属である．rn錫はんだをはじめとして，はんだは通常の大気中またはrn減圧管理した真空中・窒素中などに保管されるが，大気中rnでは酸素や水分（湿度）の影響を受けることが懸念される．rn大気中に放置した錫はんだの表面は酸化物の被膜が形成rnされた構造をしており，その酸化物被膜が錫はんだの濡れrnに影響することが過去に報告されている［１］．これは大rn気環境で錫より錫酸化物が熱力学的に安定であることに起rn因すると考えられるが，その酸化物被膜の成長メカニズムrnについては，明確になっていない．鍋田ら［２］は錫を銅rn板にめっきした場合の酸化物被膜の厚さをエリプソメトリrn法により測定を試み，厚さの経時変化が直線則と１／４乗rn側の複合にしたがうと報告しているが，その原因は不明確rnとしている．