複眼マルチスペクトルカメラを用いた生体色素濃度の2 次元マップ推定

摘要

生体に可視・近赤外波長域では，酸素化ヘモグロビン，脱酸素化ヘモグロビン，水，脂質，メラニンなどが光を吸収する．これらの生体色素濃度の2 次元分布を計測するために，空間周波数領域イメージング法1)(SFDI)と複眼カメラTOMBO に基づくマルチスペクトルカメラを組み合わせることを提案している2).また，生体色素濃度を推定するには，適切な波長を選びそれらに対する画像を取得する必要がある．本研究では，680nm, 740nm, 770nm, 850nm, 940nm, 970nm の6 波長を計測し，最小二乗法により酸素化ヘモグロビン，脱酸素化ヘモグロビン濃度の2 次元分布を得た．