鉄系金属と樹脂のレーザ接合における表面処理方法と接合強度の関係

摘要

自動車や家電製品，医療器具など多くの機械，器具で金属製部品と樹脂製部品が組み合わされて使用されている.それらの接合には従来は接着剤やボルト締結が主に使用されてきたが，製品の軽量化や製造コストの低減が強く求められていることから，金属製部品と樹脂製部品を直接接合する技術に関心が高まっている.インサート成形などさまざまな技術の開発が進められている中で，レーザ照射によって熱的に接合するレーザ接合の研究が筆者らや片山ら，水戸岡らによって行われている.