A07薄肉パイプの積層構成による局所座屈係数の特性推定

摘要

人力飛行機等で用いられるCFRPパイプの破壊の形態には，曲げ破壊や局所座屈による破壊があり.特に薄肉大径のパイプにおいては局所座屈による破壊が支配的である.この局所座屈強さの推定ではBrazierの式が用いられる.( )(1)式においては上下部分積層に伴う応力集中による影響は考慮されておらず，局所座屈係数cはその積層構成に応じて経験則によって見積もられる.過去のスカイスポーツシンポジウムの講演では全周積層でのCFRPパイプにおいて局所座屈係数cは0.5ほどと見積もられている.しかし，荷重の集中度合いによる影響や，上下部分積層及び集中荷重によってもたらされる応力集中の影響については，試料数が少なく全容がわかっていない.