建築内部空間の配色パターンによる相応度と心理量との相関分析 築内部空間の色彩構成の研究（その3)

摘要

心理量と相応度との相関プロット図の分析より、開放 的な、鮮やかな、過ごしたい、魅力的な感じの空間とし て、保育園、居間の【CT】（カントリー）の淡色（黄、橙） の配色でかなりふさわしい印象が与えられるとことがわ かった。また、静かな、簡素な感じの空間として、寝室と小学校の【EL】（エレガント）の淡色（青、紫、緑）の配 色でややふさわしい印象が与えられる。さらに寝室を除く 5用途において【CT】の配色が多くの心理的評価に対して、 かなりふさわしい印象が与えられる。また寝室の【CT】で は、静かさの点から、他の用途の【CT】よりは明度が高く、 寒色がふさわしいと言える。以上から、全ての用途で、【EL】（エレガント）、【CT】（力 ントリー）、【RM】（ロマンチック）のように明度が高い配色、 またはYの黄色系の色相を含んだ配色がふさわしい結果と なった。また寝室においては、寒色を含む配色がふさわし い結果となった。