超音速流れにおけるColored-Grid Background Oriented Schlieren（CGBOS）法とColored Background Oriented Schlieren（CBOS）法との計測結果の比較

摘要

Background Oriented Schlieren（BOS）法はMeierによって提案された計測手法である，その原理はシュリーレン法と同様で，流体の密度変化によって生じる屈折率の変化を利用した計測法である．特徴は背景画像を利用して撮影を行う点で，従来のシュリーレン法で利用される並行光束を作り出すための凹面鏡や，ピンホール，カラーフィルタなど複数の光学装置が必要なく，適当な光源と背景画像，さらに撮影を行うカメラのみがあればよく，きわめて簡素な撮影系で計測を行うことができる．BOS法では光の屈折により生じた背景画像のずれを画像処理により定量的に計測することによって密度情報を定量的に求めることが可能となる．現在，背景画像にはランダムドットパターンを用いて，背景画像のずれ量はParticle Image Velocimetry（PIV）法で用いられる相互相関法によって求める手法が一般的になりつつある．本報告では，従来のBOS法の計測精度の改善を目的として開発されたColored Background Oriented Schlieren（CBOS）法と，背景画像にカラーグリッドを用いたColored-Grid Background Oriented Schlieren（CGBOS）法による計測について，同一の実験条件で行った計測結果について報告する．