視線の重なりと表情変化が及ぼすVR コミュニケーション円滑さへの効果

摘要

本研究では，アバタの表情の変化によって受ける心象の変化を比較することで，VR 空間内で行うコミュニケーションにおける視線一致と感情表出がどのように影響を及ぼすかを検証する．本稿で行った実験では，視線と表情変化による心象の変化を評価する実験システムの検証を行った．今後としては，アバタの表情が変化する度合いを調整し，より表情の伝わりやすいシステムに改善したい．また，視線が一致する判定を行うオブジェクトの拡大などの視線を合わせる際の判定手法も検討したい．また，今回の実験では著者のみで実験を行ったが，被験者数を増やし，精度の高い実験結果から考察を行いたい．