U-SDI インターフェースのジッタ解析と相互接続性改善

摘要

Ultrahigh-definition Signal/Data Interface(U-SDI)に対応した映像制作機器の一部にCRC エラー等の映像乱れが見られた．ITU-R BT.2077 で規定されるアイマスク試験を実施したところ，これらの機器に規定を超えるエラーが確認された．ジッタ特性を解析した結果，ジッタ源として配線損失によるシンボル間干渉(ISI)と電源のリップルによる周期ジッタの2 種類が判明したため，対策を検討し改善を図った．既存機器内部の電気差動信号の振幅，プリエンファシスを調整することで，ISI が抑制されることを確認した．また，電源回路を集中定数回路で近似し，その過渡応答から適切なデカップリングコンデンサの容量と電源のスイッチング周波数を選択した結果，周期ジッタが抑制できることを確認した．