日常生活での異常検知を目的とした独居高齢者異常検知アルゴリズムの提案と実装

摘要

現在, 我が国における65 歳以上の高齢者は,2019年6月時点で約 1,487万世帯であり, そのうち単独世帯は約736 万世帯であり, 毎年約20万世帯ずつ増加している. このため, 超高齢化社会を迎える我が国において, 独居高齢者の介護が深刻な問題となっている. 我が国では, 国民の60%以上が自宅での療養を希望しており在宅介護者が増加している. 特に, 過疎化における行政コストを逼迫している状況において独居高齢者の日常的な見守りは, 家族にとっても地方自治体にとっても重要である. また, 既存の高齢者見守りシステムに関する研究では, システムを導入できる家屋が限られたり, システム導入コストが大きかったりする.