ヒト皮膚ガス測定に基づくPATM(People Allergic To Me)症候群に関する研究

摘要

ヒト皮膚から放散される微量生体ガス(皮膚ガス)は体臭の原因となり、他者の快•不快感に影響することがある。一方、自分の体臭によって周囲の人がアレルギー様症状を発症すると主訴する人たちが存在する。このような現象・症状はPATM(People Allergic To Me,パトム)と呼ばれ、SNS上ではいくつかのコミュニティーサイトが存在するが、科学的•医学的には全く未解明である。本研究ではPATMの実態把握を目的に、PATMを主訴する被験者に対して皮膚ガス測定を行い、特徴的な皮膚ガス成分の存在を明らかにしたので報告する。