発泡プラスチック系断熱材の恒温恒湿条件での長期継続による平衡含水率と窒素吸着等温線・水蒸気吸着等温線の関係および水分飽和度評価

摘要

発泡プラスチック系断熱材（以下、発プラ断熱材）は、これまでの研究や実態調査結果から、長期性能に優れた長持ちする建築材料であることが報告されている。また、建築物の長寿命化への需要の高まりと共に、ますます断熱材の長期性能が求められてきている。この一方で，近年、発プラ断熱材は、屋上防水層下など高湿度環境であると吸水する、発プラ断熱材は経年により内部ガスが放出され熱伝導率が変化する，といったことが報告されてきている。1） これに加えて、恒温恒湿槽内に暴露し、暴露時間の違いや恒温恒湿槽内の温湿度条件の違いによる発プラ断熱材の寸法や重量の変化があることが報告2）されており，原因は十分明らかにされていない．