電柱配置は筑波山への景観にどの程度配慮しているのか

摘要

筑波山は日本の百名山であり，茨城県南では重要な観光資源となっている．しかし，筑波山を見上げると電柱によって視界が遮られることが多々ある．実際に，2005年に茨城県が主催した筑波山ベストビューコンテストにおいては，評価が高い撮影地は電柱の映り込みが少なかった．そこで，本研究では，道路景観が重要になってくる自動運転時代を鑑み，筑波山と電柱の位置情報・高さデータを用いて，筑波山周辺道路での電柱配置パターンを判明した．また，電柱と筑波山の重なりを着目して，電柱が筑波山に与える影響を定量的に分析した．