角型固液撹拌槽における高粒子濃度条件の浮遊化限界回転数

摘要

環境、食品、バイオ、化学などの分野では 比較的密度差の小さな固体粒子を高濃度で液中に浮遊 分散する操作が求められることがある。また、その場 合、設置面積当たりの処理量の観点から、角槽の利用 がしばしば見られる。固液撹拌についてはZwieteringの 粒子浮遊限界回転数の研究１）をはじめ多くの報告があ るが、それらの知見が上述の固液撹拌に用いられるか は不明である。本研究では固液の密度差が小さい固体 粒子が高濃度に存在する角槽固液撹拌における浮遊化 限界回転数を、スケールアップを含めて検討した。