東北地方の電力需給状況と自立分散型電源システムの導入効果

摘要

東日本大震災および福島第一原子力発電所事故の後、 福島県は「再生可能エネルギー先駆けの地」としての復興 を宣言し、2040 年には県内消費エネルギーに匹敵する再 エネを活用する意欲的なビジョンを公表した。地球温暖 化対策の必要性もあり、再エネの導入は全国的な注目を 集めている。東北地方は再エネ資源に恵まれており、再エ ネ発電量は増加傾向にある。東北電力がホームページで 公開している需給データ、筆者（佐藤）が所有する太陽光 発電所の運転データ、（株）ACDC が開発し自社で運用し ている自立分散型電源システムの運用データ等を解析し た結果を紹介する。