外皮?躯体と設備?機器の総合エネルギーシミュレーションツール「BEST」の開発（その234)寒冷地のZEBに導入される地中熱HPシステムの運転方法とエネルギー消費量に関する研究

摘要

2014年4月に閣議決定されたエネルギー基本計画において、2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物の平均でZEBを目指すことが示された。また、2015年12月にZEBロードマップ委員会より、ZEBの定義が示され、建築物省エネルギー性能表示制度BELSにおいてZEBラベリングを取得できるようになつている。BELSにおけるZEBラベリングは、280件取得（2019年6月現在）されており、その多くが5地域および6地域で取得されたものである。一方、1地域や2地域の寒冷地における取得件数は、5件と少ない。そのため、今後、寒冷地におけるZEBの普及が課題として考えられる。