暑熱屋外での涼感提供を目的としたゼロエネルギー?クールツリーの開発(第5報）夏季実測の心理量申告結果とアンケート調査結果

摘要

夏季暑熱環境下でクールツリーの実測調査を行い、被験者の心理量申告に基づく快適性評価に関して述べた。全身の温冷感および快適性には、日陰の有無が大きく影響を与えた。また、ぺルチェによる冷却座面は座面の温冷感および快適性の向上に寄与することを確認した。続いて人体生理量に関する結果と、日除けや冷却座面、ミストの効果に関するアンケート結果について述べた。ミストと冷却座面により、体感温度は0.5°C程度低下し、環境に受容できると申告した被験者の割合は10%程度増加した。更に冷却座面については、45%の被験者がより低い温度を希望し、暑熱屋外における冷却座面の心理的涼感効果が有効であることが確認できた。