東北地方と新潟県に建つ断熱性能等が異なる戸建住宅におけるエアコンによる連続冷暖房の効果に関するシミュレーション(第3報)住宅周辺の建て込み状況によるエネルギー消費の変化について

摘要

近年，住宅に係るエネルギーの使用の合理化が強く求められており，住宅のエネルギー消費の大部分を占める冷暖房においては，より効率的なエネルギー利用を図ることが重要である。ヒートポンプ機器であるエアコンは，冷暖房において効率的なエネルギー利用が可能である。筆者らは既報において，東北地方と新潟県に建つ，断熱厚さや窓の仕様，全熱交換器の採用状況等(以降で「断熱性能等」と呼ぶ)が異なる戸建住宅を対象に冷暖房に関するシミュレーションを実施し，冷暖房によるエネルギー消費を明らかにした。その結果，エアコンの連続運転について，下記の効果を示した。