金属板の表裏面きずの識別に向けた矩形波渦電流探傷システムの開発

摘要

正弦波の代わりに矩形波電流で励磁して渦電流探傷試験を行えば、容易に多重周波数試験ができる。また、表皮効果を考慮すれば、試験体のきずが表面、裏面、表裏の両面にあるかを識別できうる。そこで、非磁性金属板の試験体についてこれらのきずを識別するための矩形波满電流探傷システムを開発し、その識別可能性の検討を行った。その結果、きず信号の周波数に対する減衰量の相違より、きずの識別が可能という事が分かった。