三次元流体ー構造連成解析を用いたテクスチャ表面における潤滑油流れの調査

摘要

表面テクスチャリングとは，摺動表面に微細な幾何形状を施すことで摺動特性を向上させる表面改質技術である.表面テクスチャリングにより発現する効果のーつに，動圧の発生に起因する負荷容量の増加が挙げられる.この動圧発生メカニズムの調査には，数値解析的手法が広く用いられてきた.しかし，これらの数値解析は定常流れを仮定しており，油膜形状が時々刻々と変化する様な非定常流れの影響は考慮されていない.また，先行研究の多くは二次元解析を用いており，奥行き方向には流れが生じないという仮定の下で計算が行われている.