等温成長法により作製したEr添加YBCOの超伝導特性

摘要

超伝導材料は現在、リニアモーターカーやMRIなどに広 く使用されている。また、超伝導応用の拡大のためには、 臨界温度が比較的高い銅酸化物系超伝導体の適用が期待さ れる。 Infiltration-Growth (IG)法は、液相成分をRE_2BaCuO_y (RE211)相に浸透させることにより、ニアネット REBa_2Cu_3O_y (RE123)バルタ超伝導体を製造するための優 れた技術である。Nd-123のような種結晶を用いることに より、優れた超伝導特性を有する均一な微細構造を有し、 より大きなサイズのシングルドメインバルタ超伝導体を 製造することが可能である。IG法により作製された REBCOバルタ体は、従来の溶融法と比較して空孔の低減、 バルタ体の密度向上、非超伝導相の微細分散ができ、臨界 電流特性に優れたバルク超伝導体となる。