神戸製鋼の特殊鋼分野における海外展開について

摘要

1980年代初頭の日米自動車貿易摩擦を機に、国内自動車メーカー各社はグローバル化を推し進め、2007年には日系自動車メーカーの海外生産は国内生産を凌ぐようになった。（図1）その後この傾向はますます顕著なものとなり、2011年には国内自動車メーカーの海外生産比率は60％に達している。これに伴い、日系カーメーカーの海外生産を支える部品供給においても多くの日系メーカーが海外進出し、自動車部品の現地調達化に大きく貢献しており、今後もますます顕著になると考えられている。本稿では当社の特殊鋼線材、棒鋼およびその二次加工品の海外生産拠点の展開状況について報告する。