生体親和性高分子の設計と医療デバイスへの応用

摘要

最近、首相官邸の健康·医療戦略推進本部が開催され、推進計画や方針などが決定された。 健康寿命の延長およびQOLの向上へ向け、疾病の早期診断機器やインプラントを含む生体 接触型のソフトマテリアル·デバイスが求められている1）。これらの開発のためには、生体 から異物と認識されず、生体を損傷しない性質を有する副作用のない生体適合性·血液適合 性を有する生体親和性ソフトマテリアルの開発が望まれている1）。これまでの医療用のソフ トマテリアル開発は、無限の候補材料の中から、開発者の経験と勘に頼って1次スクリーニ ングを行うことで、リードマテリアルを抽出し、動物実験·臨床試験を経て行われてきた。