乾燥工程に熟電併給を用いた木質ペレット燃料のLCA

摘要

近年，国内では地域における小規模分散型木質バイオマス発電が増加しており，持続可能な運転の実現のために燃料となる木質ペレットが必要である。このため，環境低負荷であり、かつ低エネルギー需要である木質ペレット製造が求められている。これまで赤堀らによる研究では、製造元のことなる三つのペレット工場をヒアリングと実測によって得たデータからGHG排出量と社会コストの評価を行った。しかしながら、エネルギー収支比の観点からエネルギーと環境負荷の側面から考察を行った国内事例はほとhどない。したがって、乾燥工程に熱電併給を用いたペレット製造におけるエネルギー収支比およびCO2排出量を明らかにしてゆく必要が示唆される。本研究では、まずペレット製造時に発生する規格外晶を燃焼工程に使用する木質ペレット製造システムのCO2排出量およびエネルギー収支比をLCA的思考から明らかにする。