Sr カチオン置換によるPbBr 系ペロブスカイト薄膜での発光増強効果

摘要

鉛ハライド系ペロブスカイト(RPbrX_3; R:CH_3NH_3- and Cs-, X: Cl, Br, and I)は太陽電池だけではなく、発光デバイスへの応用も着目されている。実際、外部量子効率20％を超える素子も報告されている。しかしながら、多くは量子ドット構造を形成したものにおいて高い発光効率を得ており、薄膜での発光効率はあまり高くない。前回我々は、Pb~(~(2+))(イオン半径0.119 nm)のサイトを一部イオン半径の小さなSn~(~(2+))(イオン半径0.093nm)で置換することにより発光強度が大きく向上することを報告した。今回はよりイオン半径がPb~(~(2+))に近いSr~（~(2+)）(イオン半径0.118 nm)で部分置換することによりさらに発光効率が向上することを見出したので報告する。