ハンマ打撃による道路附属物の健全性試験に関する実験的検討

摘要

実際の道路標識柱を対象に，加速度計を内蔵したハンマで打撃して得られた打撃力波形から，機械インピーダンスなどの指標値を計算することで，ナットの緩みや，鋼管の残存板厚の推定が可能であるか実験を行った。この結果，ナットの緩みにおいては，30°以上の緩みがある場合に波形レベルにおいて緩みの検出が可能であった。また，残存板厚と機械インピーダンスには線形関係が確認され，機械インピーダンスから残存板厚の推定が可能であることが分かった。