横リブ交差部にR40 スリットを有するバルブリブ鋼床版の疲労対策効果の検証

摘要

(1)無補強部では120MPa 以上の引張応力が生じているスリット上部2 か所でき裂が発生し，110MPa程度の圧縮応力が生じているスリット上部と，最大で50MPa 程度の引張と圧縮応力が生じているスリット下部ではき裂は発生しなかった。(2) R 加工を施したスリット上部の母材部に300MPa を超える圧縮応力と250MPa 程度の引張応力が生じていたがき裂は発生しなかった。(3)当て板を施したリブでは，スリット下部に120MPa 程度の圧縮応力が生じていたが，スリット上下部ともにき裂は発生しなかった。(4)き裂が発生した後、当て板を取り付けて載荷するとき裂は進展しなかったが、当て板を外すと再びき裂が進展した。