Taylor法による 高圧二酸化炭素+Methanol 混合流体中での Phenolの拡散係数の測定と推算

摘要

CO2と有機溶媒の混合流体は、流体の圧力と組成を制 御することによってその物性 (粘性や拡散性) を広範囲 に調節することが可能なため、新たな反応溶媒として 応用が期待されている1) 。混合流体の工業的応用のため には広範囲な条件での高精度な実験値とその推算法の 確立が必要とされている。しかし、CO2と有機溶媒の混 合流体中における拡散係数の報告は限られている2) 。ま た，混合系での高精度な推算式が確立されていないの が現状である。 本研究では Taylor 法を用いて高圧条件下での CO2 – Methanol 混合流体中における Phenol の拡散係数?1mの 測定を行った。また、Blanc の式3) による推算値と測定 した実験値を比較し、その精度を検討した。