シリコン細線の結合によるグレーティング導波路の励振手法

摘要

シリコン細線からの結合により，従来手法であるテーパ 導波路を用いず，GWG が励振できる可能性を示した．実 験が今後の課題である．近年，無線通信において，周波数資源のひっ迫から光の 帯域(λ = 1.5 ~ 1.6 μm)が注目を集めており，ダイポールアン テナや八木宇田アンテナ，漏れ波アンテナ等が提案されて いる [1]．光無線通信には，自由空間減衰が大きいため， 高い利得が必要となる．光漏れ波アンテナの一種であるグ レーティング導波路(Grating waveguide．以下 GWG)は，効 率が高く，構造を工夫して広い開口面を実現し，高利得が 得られる．従来のGWG の励振にはテーパ導波路が用いら れる [2]．この構造は，高い効率でGWGを励振できるが， テーパの長さがGWGの幅に対して10 倍も必要なため，非 常に大きい．本発表では，このような入射部を必要としな いGWGの励振手法を報告する．