3次元点群データを用いたLiDAR波形再現についての研究

摘要

近年、気候変動への理解や森林資源の保存のため 精度の高い森林バイオマスの推定が求められるよう になっている。森林バイオマスの推定の精度向上の ためには樹冠の高さ情報が重要なパラメータとなる。 地球全体の森林を測定する方法として衛星搭載LiDARによる樹高推定が期待されている。衛星搭 載LiDARによる計測では数十mのレーザーフットプ リントとなることから観測地点の地形や樹冠密度が 結果に大きな影響を与えてしまう。それらの効果を 正しく理解するために現実の森林における3次元形 状を観測し、同地点における受信信号波形をシミュ レートする手法の開発が求められる。航空機LiDAR および近接LiDARを用いて得た点群を用いた波形再 現については研究が行われている。[2]本研究では LiDAR波形データを地上から得た3次元点群データ と上空から得た3次元点群データを用いて再現する 手法を提案する。