GaAs基板上の通信?産業用の新しい半導体レーザ

摘要

当社は、富士通研究所および東京大学との共同成果である半導体量子ドット[1]の実用化に向けたベンチャーとして2006年に設立され、その後も東京大学、富士通研究所との産学連携による特性改善を進めつつ、高性能な光通信用量子ドットレーザの製品化、商用化を開始してきた。現在では既に市場への大量生産による展開を開始し、累計100万台以上の量子ドットレーザを出荷している。特に、低コストと高性能という、一見相反する特性を、量子ドット成長技術と、CD/DVD用レーザを低コストで実現する国内外の協力ファブの量産技術を水平展開で結び付け、実現してきている。本稿では、これら光通信用量子ドットレーザを中心に、近赤外DFBレーザ、可視レーザ製品、またHEMT構造まで含むウェハビジネスなど、(株)QDレーザの様々な一連の商品を紹介する[2]。