移動体間を伝搬する信号の相互干渉抑圧を目的とした直接帰還信号を用いた周波数同期方式の原理検証

摘要

送信機，受信機を分離して移動体に搭載するバイスタテ ィックSAR(Synthetic Aperture Radar)では，ドップラ効果の 影響を考慮した移動体間における高精度の周波数同期が課 題となる．その解決法として，移動体間において信号を往 復させることによる周波数同期方法を著者らは提案してい る[1]．[1]では移動体間の周波数を同期させるために移動 体間を伝搬する3 つの信号の周波数は等しく，運用上では 相互に干渉が生じるために周波数同期ができない課題があ る．本報告では相互干渉抑圧を目的とした周波数同期構成 について報告する．