ホスホン酸自己組織化単分子膜によるチトクロームc の固定化と直接電子移動反応への効果

摘要

わが国の人口は高齢化が急速に進行し，高齢化率は 26. 7%で超高齢社会となっている。国立社会保障?人口問 題研究所によると，この割合は今後も上昇を続け，2035 年には65歳以上33.4%, 75歳以上20. 0%になると推計 されている"。誰もが高齢期は長くなり，加齢とともにラ ィフスタイルは変化する。変化に対応した住まいの整備が 求められ，住宅の物理的障壁を取り除く居住環境のバリア フリー（以下B F)ィ匕はますます重要となっている。何らか の支援が必要な人，介護が必要な人が増え，高齢者の 95%以上が地域の住宅で在宅生活を送っており2),在宅介 護への対応が喫緊の課題である。家族形態の変化により， 家族の介護や支援，見守りが望めなくなる可能性もある。 介護施設や病院の増設が困難といわれることと，高齢者本 人が自宅で住み続けたいとの願望も高い。それらを鑑み， 近い将来の高齢者居住環境B Fを考察する必要がある。