3元系Mg合金に形成される高規則度LPSO構造のSTEM解析

摘要

Mgの比重は1.74g/cm~3であり、軽金属材料であるAlの比重（2.73g/cm~3）と比較しても軽く、実用金属中最軽量である。しかし、六法最密構造を有するMgは、室温において十分な加工成形性を満たさないため新たな合金系及び製造プロセスの開発が求められている。近年、MgにZn及びYを微量添加したMg合金（Mg_(97)Zn_1Y_2（at.％））が室温において降伏応力610Mpa、伸び5％と優れた機械的性質を示すことが報告された[1］。このMg合金の優れた機械的性質は製造プロセスによるものではなく、合金中に形成されたLPSO（Long Period Stacking /Order )相によるものであると考えられている。