Cu(Mo,W)O4 担持Mo-W 系固溶体酸化物の作製とその光触媒活性

摘要

酸化モリブデンは主に触媒、エレクトロクロミック材料、抗菌材料として利用されている。また同族のタ ングステンと固溶体（MoxW_(1-x)O3）を形成し、その結晶構造は酸化タングステン型になる。この固溶体はバン ドギャップが狭く、可視光を吸収できるという利点があるものの、還元力が弱いという欠点がある[1]。その ため本研究では、銅との複合酸化物であるCu(Mo,W)O4 をMoxW_(1-x)O3 表面に修飾することでZ スキーム型光 触媒とし、可視光応答性を付与することを検討した。試料の作製には、含浸-焼成法と、メカノケミカル反応 を利用したプロセスを検討した[2, 3]。また、Cu と類似のZ スキーム型可視光応答光触媒になり得るBi 担持 も行い、Cu 試料との比較検討を行った。