遷移金属イオンを導入した層状チタン酸塩の合成と アンモニア吸着剤への応用

摘要

レピドクロサイト型層状チタン酸塩は、電荷補償のため層間にセシウム等のアルカリ金属イオンが層間に存 在する。そのためイオン交換特性を有しており、層間に他の金属カチオンを導入することが可能である。そ こで、層間カチオンを吸着賦活剤として利用することを考えた。アンモニアは水素貯蔵媒体として注目され ている。層状チタン酸塩は固体酸性を示すためアンモニアが吸着でき、アンモニア貯蔵ができる可能性があ り、さらに層間の金属カチオンはアンモニアと錯形成が可能と考えられる。そこで本研究では、層状チタン 酸塩を用いたアンモニア貯蔵材料を検討した。層状チタン酸塩を合成し、層間に遷移金属イオンを導入した 試料のアンモニア吸着·脱離特性を検討した。