(S3.4-S0003)バイオテンプレートへの無電解めっき：藻類から微小金属らせhをつくる

摘要

自然界には、信じられないほど多種多様な幾何学的·規則的三次元ナノ·マイクロ構造が存在する。それらを観察すればするほど、微細加工技術が進歩した現代においてもまだ、人工的に作製することはできそうにないと感じる。我々は、植物組織や微細藻類を鋳型とするバイオテンプレートプロセス1)を開発し（Fig. 1）、これまでは不可能であった三次元構造体の量産とその構造に特異的な物性の発現を目指している。本研究では、直径40 μm程度の光合成らせh藻類Spirulinaを鋳型とする金属マイクロコイルの作製と電磁コイル特性の評価を行った。Spirulinaが本来示す培養環境に応じて形状変化する性質を利用することにより、金属マイクロコイルのピッチおよび巻き方向の制御に成功したので報告する。