(0220)FePdのバリアント選択過程における組織形状の二次元性の定量評価

摘要

微細組織の定量評価は多くの材料特性予測に対して有効であり、これまでにTEM、SEM、X線CTなどを用いて微細組織の特徴の定量評価がなされてきた。しかしながら、微細組織の形成過程での形状の定量化は未だにチャレンジングな課題として残されている。初期の組織形成が後の組織を決定することも多くあるために、微細組織形成過程での形状定量化は重要である。たとえば、FePdの磁場下でのL10相バリアントの選択的成長過程では、初期の微細組織形成が後の選択的形成を決定することが分かっている。本研究ではFePdのFCC相からL10相への変態時およびその後の組織形成をPhase-Field法を用いて三次元計算を行い、得られた組織形状の定量評価を行うことにより、組織の二次元性を明らかにし、二次元計算により得られた指針の妥当性を検証することを目的とする。