小型衛星KSAT2の宇宙実証の結果と次期計画

摘要

超小型人工衛星KSAT2は鹿児島大学が開発した1 Uサイズ（約10X10X10cmm)のキューブサットである(図1).大気水蒸気量の独自観測をミッションとして2010年5月に打ち上げられたKSATの後継機にあたり，2010年11月に検討を開始し，2011年8月に開発を本格化した.開発は，鹿児島大学とNPO法人鹿児島人工衛星開発協議会の共同により行った.鹿児島大学の教員および学生が電源系?熱系?衛星制御系?カメラ開発?安全審査を担当し，NPO法人鹿児島人工衛星開発協議会に所属する企業が構造系を担当した.通信機は東北大学および通信機メーカ一との共同開発により調達した.