LD?ファイバーの太陽電池パネル裏面配置構造の熱的検討

摘要

宇宙太陽エネルギー利用システム（Space SolarPower System, SSPS）は，宇宙空間において太陽エネルギーを受け，そのエネルギーをマイクロ波あるいはレーザーの形態で地表へと伝送し利用するシステムであり，日本では1990 年代より1GW 規模のSSPSの概念検討が行われている1)．本研究ではSSPS のうち，レーザー光を用いて宇宙空間から地表へエネルギーを転送するレーザー宇宙太陽光利用システム（L-SSPS）について，主に熱的な観点からレーザーダイオード（LD）及びファイバーを太陽電池モジュール（PV）裏面に配置する構造を検討し，PV とLD?ファイバー一体構造の成立性の可否や，モジュール内温度分布及び排熱方法について検討を行い，L-SSPS 宇宙機側最大の課題である排熱の問題に関する知見を得ることを目的とする．