CsH5（PO4）2／SiP2O7複合体電解質におけるSiP2O7の表面物性の伝導度への影響

摘要

200°Cから300°Cで良好なプロトン伝導性を示すCsH5（PO4）2／SiP2O7複合体電解質は、燃料電池の みならず電解合成セルの電解質として期待され ている。この複合体電解質では、CsH5（PO4）2が伝 導相、SiP207がマトリクス相として機能するが、 これらの界面に新たな伝導相が形成されること により、伝導度が上昇することが示唆されている 1）。本研究では、SiP2O7の表面積や酸性質が与え る伝導率への影響や、界面相の高伝導相の伝導度 や界面相の厚さなどの界面伝導機構について検 討を行った。