(45-0198)AIH-FPP 処理を用いたAl 元素の拡散による純チタン表面のTi-Al 金属間化合物化

摘要

本研究では，金属間化合物の新たな創成手法としてAIH-FPP（Atmospheric controlledInduction-Heating Fine Particle Peening）処理に着目し，これを利用してチタンの表面をTi-Al 金属間化合物化することを試みた．この手法では，雰囲気制御下で基材を加熱しながら微粒子を投射することで，基材表面に投射粒子成分を移着，拡散させることが可能である．近年，この手法で炭素鋼表面にTi-Al 金属間化合物からなる被膜を創成することが可能であることが明らかとなった．しかしながら，被膜では基材との間に明確な界面が存在し，密着性に劣る可能性がある．そこで本研究では基材との間に明確な界面の存在しない，拡散現象を利用したTi-Al 金属間化合物の創成を試みた．