(333-0124)Ni-Co-Mn-ln合金のマルチンサイト変態における磁場ヒステリシスの磁場掃引速度依存性の調査

摘要

近年、本研究グループはNi－Co－Mn－In系合金の磁場誘起（逆）マルテンサイト変態（MFIT）に関して研究を行ってきた［1】。MFITは一次相変態であることから大きな物性変化を伴い、磁場の制御による出力応力の大きなアクチュェ一夕【1】や産気冷凍材料匝トの応用が期待されている。しかしながら、本合金系がMFITを示す時に見られる大きな磁場ヒステリシスはアプリケーション上の大きな問題である。最近、我々は磁場ヒステリシスが低温で異常に拡大することを見出し、その挙動はSeegerによる臨界分解せh断応力の現象論［3］に基づき説明できることを示した[4].本研究ではその解析法の妥当性を検証するため、異なる速度の磁場を用いて、Ni－Co－Mn-In合金における磁場ヒステリシスの掃引速度依存性について研究を行った。