広域連携による歴史的建造物の活用の展開に関する研究: 神奈川県相摸湾沿岸地域を事例として

摘要

近年、歴史的建造物が点在する地域では、市町村を超 えた広域連携によって歴史的建造物の保存?活用（以下、 保存?活用）に向けた取り組みが行われ始めている。広 域連携による保存?活用は地域資源を相互に結びつける ことで歴史的建造物の歴史的な意味や価値を見出す機会 の創出になると考える。また、他の地域の歴史的建造物 にも訪問する機会が増加し、NPO 等の各主体同士の交流 を促すことにも繋がると考えられる。しかし、このよう な取り組みは近年行われるようになったものであり、実 験的に実施している地域も尐なくない。